火災保険

火災保険でテレビの修理はできる?破損・落雷・自然故障で変わる補償

火災保険でテレビの修理はできる?破損・落雷・自然故障で変わる補償

監修横田 正則株式会社キューブコンサルティング 代表取締役

損害保険トータルプランナーAFP宅地建物取引士証券外務員1種

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テレビが壊れたときに火災保険が使えるかどうかは、多くの方が気になるポイントです。
特に、子どもがテレビにおもちゃをぶつけて壊してしまった場合や、液晶画面が割れてしまったとき、または突然映らなくなった際には、修理費用や買い替え費用が高額になることもあります。

万が一トラブルが起きたときに、火災保険が使えるかどうかを知っておくと、とても安心です。
まずは、火災保険が適用される条件について理解しておきましょう。

テレビが故障した場合に補償されるかどうかは、
・故障の原因
・ご契約中の補償内容
によって大きく異なります。

実際、こうした“思いがけないトラブル”をきっかけに、
ご自身が加入している火災保険の補償内容を初めて確認する方も多くいらっしゃいます。

補償内容を見直すことで、
今の生活に合った補償を整えられたり、結果的に保険料を抑えられたケースも多数あります。
そのため、複数の保険会社を比較してチェックできるサービスをぜひ活用してみてください。

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テレビは火災保険上の、家財か建物か

まず大前提として、火災保険には「建物」と「家財」の2つの補償タイプがあります。
テレビは一般的に「家財」に分類されるため、火災保険の契約で家財保険に加入していることが必要です。

火災保険上の建物とは

火災保険で「建物」とは、居住用または併用住宅として使用される、屋根と柱、壁を持つ不動産を指します。付属建物(例えば、門、塀、垣、物置、車庫など)も建物に含まれます。

火災保険上の家財とは

「家財」は建物内にある家具、電化製品、衣類、貴金属など、日常生活に使用される動産を指します。

建物に固定されている設備は建物

建物に固定された以下の設備や装置なども、建物として取り扱います。

  • システムキッチン
  • エアコン
  • 給湯器
  • エアコン
  • エアコン室外機
  • エコキュート
  • エネファーム

「汚損・破損」プランに加入しているか

次に確認すべきは、火災保険の補償内容に「汚損・破損」が含まれているかどうかです。
保険会社によっては「不測かつ突発的な事故」と呼ばれることもあります。

破損・汚損

日常生活の中でうっかり物を壊してしまった場合や、不測の事故で家具や家電が破損した場合に適用されます。

汚損・破損の事故例

  • 子どもがおもちゃを投げてテレビを壊した
  • 引っ越し中に誤ってテレビを倒して壊れた
  • 掃除機をかけている際、家具にぶつかってテレビが倒れ、画面が割れた
  • ペットがテレビの配線を噛んで壊した

※テレビやパソコンなどの家電の破損は、保険会社や契約の開始時期によって補償の対象外となる場合があります。大手損害保険会社の一部では、2025年10月以降に始まる契約から、テレビやデスクトップパソコンなどの破損・汚損を補償の対象外としています。ご自身の保険証券や約款で確認しましょう。

家財保険とは?補償内容を詳しく解説

火災保険には「建物」と「家財」の補償があり、それぞれを選択して契約することができます。
家財補償では、家庭内にある家財道具、家具、電化製品などが事故や災害で損傷した場合に、修理費用や買い替え費用を補償する保険です。

補償範囲

家財保険の補償範囲は、以下のようなさまざまな事例に対応しています。

  • 火災
    家が火事になった際の家財の焼失、消火活動による水濡れ損害。
  • 風災
    強風や台風などによって家財が被害を受けた場合。
  • 水災
    台風や豪雨で家財が水に浸かって使えなくなった場合。
  • 盗難
    泥棒に入られ、家財が盗まれたり壊されたりした場合。
  • 破損・汚損
    子どもが遊んでいて家具を壊したり、日常生活の中で偶発的に家具や電化製品を破損した場合。

家財保険は、火災や自然災害だけでなく、日常の思いがけない事故にも幅広く対応しているため、安心して日々の生活を送ることができます。

家財保険の対象とならないケース

一方、以下のような場合は家財保険の対象外となることがあります。

  • 経年劣化

    家電製品は使用するうちに自然と劣化していきます。
    例えば、テレビの寿命は通常8〜10年と言われており、単に古くなって映らなくなった場合は、火災保険での補償は受けられません。
  • 故意による破損

    意図的に壊した場合や、明らかに不自然な破損は補償されません。
  • 建物外での破損

    家財保険は、契約している家の中で生じた事故に対してのみ適用されます。
    したがって、例えば車でテレビを運んでいる最中に壊れてしまった場合や、引越し業者が建物外で破損させた場合は、補償の対象外となります。
  • 画像表示装置のみの損害

    破損・汚損のみ、保険金が支払われない場合があります。
    液晶ディスプレイ等に発生することがある、いわゆるドット落ち・ドット抜け・ドット欠けについては、画像表示装置のみの損害となり、補償の対象とはなりません。
    ディスプレイ表面のガラス基盤まで破損があれば、補償の対象となります。
  • 免責金額に満たない損害

    免責金額とは、自己負担額のことです。
    例えば、修理費用が10万円でも、免責金額が3万円の場合、保険から支払われるのは7万円になります。
    修理費用が免責金額を下回る場合、補償が受けられないこともありますので、事前に免責金額を確認しておきましょう。

テレビが破損補償の対象とならない場合がある

破損・汚損等の補償には、対象外となる家財があります。
また、対象外となる家財の内容は保険会社によって異なります。

例えば、次のような家財が対象外とされている場合があります。

・テレビ
・スマートフォン、携帯電話
・ノート型パソコン
・タブレット端末
・眼鏡、コンタクトレンズ
・自転車

テレビについても、保険会社によっては破損補償の対象外となる場合があります。

例えば、「引っ越し中に誤ってテレビを倒して壊してしまった」という同じ事故でも、A社では補償の対象となる一方で、B社では対象外の家財として補償されない、というケースが起こり得ます。

そのため、すでに破損補償を付けている方や、これから付帯を検討している方は、どの家財が破損補償の対象外となるのかを事前に確認しておくことが大切です。

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原因別:破損・落雷・自然故障で補償はどう変わる?

テレビが壊れたときに火災保険が使えるかは、主に「壊れた原因」で決まります。代表的な原因ごとに整理すると、次のとおりです。

壊れた原因

火災保険の補償

必要な補償

注意点

誤って倒した・物をぶつけて画面が割れた(破損)

補償される場合がある(対象外の保険会社もある)

家財の「破損・汚損」

テレビなどの家電の破損を補償の対象外(免責)とする保険会社・商品もある。対象の場合も免責金額(自己負担額)がある。ドット抜けなど画面表示だけの不具合は対象外になることが多い

落雷で電源が入らなくなった

補償される場合がある

家財の「落雷」(火災の補償に含まれていることが多い)

落雷による過電流(雷サージ)で壊れた場合も対象になるのが一般的

台風の雨漏りや浸水で壊れた

補償される場合がある

家財の「風災」「水災」

水災を補償から外している契約もある

突然映らなくなった・古くなって壊れた(自然故障)

一般的に対象外

―

メーカー保証や家電量販店の延長保証で備える

特に「破損・汚損」は注意が必要です。大手損害保険会社の一部では、2025年10月以降に始まる契約から、テレビやデスクトップパソコンなどの破損・汚損を補償の対象外としています。同じ「破損・汚損」の補償に入っていても、テレビが対象になるとは限りません。保険証券や約款で、家電の破損が対象かどうかを確認しておきましょう。

自然故障は火災保険の対象外

自然故障とは、外からの事故がないのに、部品の劣化や内部の不具合で使えなくなることです。火災保険は、火災や落雷、思いがけない事故による損害を補償する保険なので、自然故障や経年劣化は一般的に補償されません。購入時のメーカー保証(多くは1年程度)や、家電量販店の延長保証が備えになります。

ただし、「突然映らなくなった」場合でも、直前に雷があった、動かしたときにぶつけた、など事故が原因のこともあります。自分で判断せず、修理業者に故障の原因を確認してもらい、見積書や修理報告書に原因を書いてもらうと、保険会社への相談がスムーズです。

テレビが壊れた際の保険金請求の流れと注意点

テレビが壊れてしまった場合の保険金請求方法の流れについて確認しましょう。

保険金請求の流れ

  1. 保険会社に連絡する

    まず、契約している保険会社に連絡して、事故の内容を報告します。
    事故が起こった日時や原因、テレビの損傷具合をできるだけ正確に伝えることが重要です。
  2. 被害状況の写真を撮る

    損傷したテレビの状況は、スマートフォンなどで撮影しておきましょう。
    これらの写真は、保険会社に提出する必要があります。
    特に、損傷箇所や事故発生時の状況が分かる写真が重要です。
  3. 修理業者に見積もりを依頼する

    修理が可能な場合は、電気屋さんなど修理業者に見積もりを依頼しましょう。
    見積書も保険金請求時に必要な書類となります。

    テレビが古く、修理不能という場合には、同等商品の購入代金の見積書を取りましょう。
    テレビの大きさや機能的にグレードアップした場合には、そのグレードアップした部分について保険金はお支払い対象とはなりません。
  4. 必要書類を保険会社に送付する

    保険会社から送られてくる保険金請求書に必要事項を記入し、損害写真と修理見積書を同封して返送します。
  5. 保険金が振り込まれる

    書類を提出した後、保険会社が審査を行い、補償が認められれば保険金が指定の口座に振り込まれます。
    審査には数日〜数週間かかることが一般的です。

テレビが映らない原因はアンテナかも?アンテナ修理も火災保険の対象に

テレビが突然映らなくなった場合、原因がテレビ本体ではなくアンテナにあることも少なくありません。
特に、落雷や台風などの自然災害の影響でアンテナが故障するケースがあります。
このような場合も、火災保険で補償を受けられることがあります。

アンテナ修理が火災保険の対象になる場合とならない場合

自然災害による損害

落雷や強風でアンテナが破損した場合は、火災保険の「風災」や「落雷」補償の対象になります。
この場合、アンテナの修理や交換費用も保険でカバーされることがあります。

経年劣化

アンテナの寿命や経年劣化が原因で映りが悪くなった場合は、火災保険の補償対象外となります。
アンテナの寿命は通常10年程度とされていますので、古いアンテナは注意が必要です。

火災保険を使う際のよくある質問(FAQ)

子どもがテレビを壊した場合、火災保険は使えますか?

はい、使えます。火災保険の家財補償に「破損・汚損」プランが含まれていれば、子どもの偶発的な行動でテレビが壊れた場合は補償されます。

経年劣化でテレビが故障した場合、火災保険で補償されますか?

経年劣化による故障は火災保険の補償対象外です。修理や買い替えは自己負担となります。

テレビの液晶が割れたとき、火災保険で修理費用はカバーされますか?

はい、液晶割れも「破損・汚損」補償の対象です。不測かつ突発的な事故であれば補償されます。ただしドット抜けなど画像表示装置のみに生じた損害は補償対象外となります。

雷が落ちてテレビが故障した場合、火災保険で補償されますか?

はい、落雷による家電製品の故障は、家財の火災保険で補償されます。
まずは保険会社に連絡して確認しましょう。

テレビが壊れた原因が不明な場合でも、火災保険を使えますか?

原因が分からない場合には保険を使用することができません。修理業者や電気屋さんに、何が原因で故障しているか確認しましょう。

テレビのアンテナが壊れた場合、補償されますか?

自然災害(落雷や台風など)によるアンテナの損害であれば、建物の火災保険の補償対象となります。

実際、こうした“思いがけないトラブル”をきっかけに、
ご自身が加入している火災保険の補償内容を初めて確認する方も多くいらっしゃいます。

補償内容を見直すことで、
今の生活に合った補償を整えられたり、結果的に保険料を抑えられたケースも多数あります。
そのため、複数の保険会社を比較してチェックできるサービスをぜひ活用してみてください。

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まとめ:火災保険で損しないためのポイント

テレビが壊れた際に火災保険を利用できるかどうかは、契約内容や事故の状況によって異なります。

火災保険の契約内容を見直し、家財保険や「汚損・破損」プランが含まれているか確認することが重要です。
また壁掛けテレビの場合には、テレビが建物・家財のどちらに該当するのか、保険会社に確認しておきましょう。

また、損害が発生した場合は、保険会社に連絡し、保険金請求手続きを行うことでスムーズに補償を受けられるでしょう。

最後に、火災保険を最大限に活用するためには、保険の知識を持ち、適切な補償内容を選ぶことが大切です。

分からない点や保険の相談をしたいという方は、お気軽にお問い合わせください。

横田 正則

株式会社キューブコンサルティング 代表取締役

損害保険トータルプランナーAFP宅地建物取引士相続診断士一種証券外務員コンクリート技士

保険代理店「ほけんの王様」を15年以上運営し、16社以上の保険会社の商品を取り扱う。マンション管理組合の保険をはじめ、中小企業の労災・賠償への備えについて、経営者からの相談に数多く対応してきた。AFP・宅地建物取引士・相続診断士として、保険と不動産・相続をあわせて考える提案を行っている。

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