マンション管理費なぜ上がる?値上げの理由、住民の負担削減の現実的な対策


今月の管理費が急に上がった!?



通知が届いたけど、これって払わなきゃいけないの?
マンションにお住まいの方なら、こうした管理費の値上げに驚かれたことがあるかもしれません。
実は、ここ数年、全国のマンションで管理費や修繕積立金の値上げが相次いでいます。
国土交通省の調査によれば、多くのマンションで年々その負担が重くなっているのが実態です。
とはいえ、なぜ値上げが起きるのか、本当に払う必要があるのか、どう備えればいいのか分からず、不安に感じている方も多いでしょう。
この記事では、ファイナンシャルプランナーの視点から、マンション管理費が値上がりする理由を、データに基づいて分かりやすく説明します。
そして、値上げに直面したときに「何をすればいいのか」という、具体的で現実的な対策をお伝えします。
難しい制度の話ではなく、日々の家計に役立つ内容を中心に解説します。
目次
管理費の値上げは、本当に避けられない?


マンション管理費の値上げについて、最初に押さえておくべき大事なポイントをお伝えします。
管理費が値上げされる背景には、「これまでの収入では資金が足りなくなってきた」という現実があります。
ただ、その対応の仕方や、値上げの妥当性については、住民が「きちんと確認する権利」があります。
つまり、値上げが通知されたからといって、無条件にそれを受け入れる必要はありません。
以下の3つのポイントを確認することで、より冷静に判断できます
- 値上げの根拠が明確か
-
本来、管理組合は「なぜ値上げが必要なのか」を、住民に分かりやすく説明する義務があります。
「物価が上がったから」という曖昧な理由だけでなく、具体的にどの項目がどれだけ増えたのかを、数字で確認することが大切です。 - 値上げ額は適正か
-
同じ規模・築年数のマンションと比べて、本当にその金額が必要なのかを検証することができます。
これは後ほど詳しく説明します。 - 他の手段で対応できないか
-
実は、値上げを避けるために「できることがある」マンションが少なくありません。
管理会社の見直しや、業務内容の工夫など、住民にとって有利な選択肢が存在することもあります。
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それでは、実際のところ、マンション管理費はどの程度値上がりしているのでしょうか。
国土交通省の『マンション管理実態調査』 によると、ここ数年、全国のマンションで管理費・修繕積立金の値上げ案件が大幅に増加しています。





特に都市部の新築マンションでは、管理費が短期間に大きく引き上げられるケースが目立ちます。
例えば、東京など都心部の新築マンションでは、竣工から数年で管理費が30%以上上昇したという事例も報告されています。



マンションを買ったときに想定していた毎月の支出や、生活のバランスを見直す必要が出てきそうだね。
さらに、こうした値上げは一度では終わらないケースが多い という点も重要です。
管理費と修繕積立金は別に設定されており、それぞれが値上がりする可能性があります。
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マンション管理費が値上がりする、5つの主な理由





でもマンションの管理費って、どうしてどんどん値上がりしていくんだろう…



管理費の値上がりには、大きな5つの要因があります。
理由①|最大の原因は人件費の上昇
マンションの日常的な管理には、管理人や清掃員、さらに点検・修繕を担当する技術者など、多くの人手が必要です。
ところが、ここ数年、人手不足が深刻化しており、人件費そのものが上昇しています。


具体的には、
- 管理人の給与
- 清掃員の時給
- 警備員の手当 …など
このように、人に関わるすべてのコストが増加しています。
これは、日本全国で労働人口が減少し、サービス業の人材確保が難しくなっているという、大きな社会構造の変化が背景にあります。
管理組合が「管理会社に業務を委託」している場合、その委託費用(これを管理委託料と呼びます)は、結果的に住民の管理費に反映されます。
管理会社も営利企業ですから、人件費が上がれば、当然、委託料の値上げ要請をしてくるわけです。
理由②|電気代・ガス代などのエネルギーコスト増加
2022年以降、全国的にエネルギー価格が大きく上昇しました。
電気料金平均単価の推移


エネルギー価格上昇の影響を受け、具体的には以下のようなマンション共有部分の電気代が、顕著に増加しています。
- ロビー
- 階段
- エレベーター
- 駐車場照明 など
これは個々の家庭の電気代値上げと同じ理由ですが、マンションの場合は「個別に対応できない」という特殊性があります。
個人なら「電力会社を切り替える」という選択肢もありますが、マンション全体の共用部分は、管理組合が一括で契約しているためです。
また、修繕積立金の不足に対応するため、タイマー式の照明導入やLED化といった設備改善も必要になるケースがあり、これが追加の費用につながることもあります。
理由③|築年数の経過と設備の高度化
マンションは建築から時間が経つにつれ、設備点検の頻度が増えたり、部品交換が必要になったりします。
また、現代的なセキュリティシステムやスマートロック、防犯カメラなど、新しい機能を求める住民のニーズも高まっています。
これらは、昔のマンションにはなかった「管理業務の内容の増加」につながり、結果として管理費が増える要因になります。
理由④|駐車場契約者の減少による収入減
多くのマンションでは、駐車場の利用料金が、管理費の一部を補うための「収入源」となっています。
ところが、自動車の利用減少や、外部の駐車場サービスの登場により、マンション内の駐車場の空きが増えているケースが増えています。



駐車場の空きが増えれば、その分、管理組合の収入が減っちゃうってことだね



その穴埋めのために、管理費そのものを値上げするしかなくなるという、悪循環が生じてしまうんです。
理由⑤|滞納による管理費の不足
残念ながら、管理費の滞納者が存在するマンションがあります。


本来、全住民が支払うべき管理費が集まらなければ、その分を「他の住民が補う」か、あるいは「管理費を上げて対応する」かいずれかの選択を迫られます。
管理組合は法的に、滞納者に対して回収手続きを進めることができますが、それには時間と費用がかかります。



現実的には、管理費の値上げで対応することになるケースが多いのです。
値上げが決まるまでの流れ——総会の決議と、住民の権利


「管理費が値上がりします」という通知が届くのは唐突に感じるかもしれませんが、実は、その前には一定のプロセスがあります。
マンション管理費の値上げを決定するには、管理組合の総会で決議を取る必要があります。
これは、法律(区分所有法)で定められたルールです。


総会決議には、「普通決議」が原則
マンション管理に関わる多くの事項は「普通決議」という、住民の過半数の賛成で決まります。
つまり、理論上は「住民の51%が賛成すれば、値上げが決まる」ということです。
ただし、これは「住民が積極的に投票に参加した場合」の話です。
多くのマンションでは、総会への出席率が低く、書面投票で「賛成」とマークしている住民が多いのが実態です。
反対する権利はある——でも注意も必要



ということは値上げに反対することもできるんだね…!
法律上は、もちろん可能です。
総会で反対票を投じることも、書面投票で「反対」とマークすることもできます。



ただし、管理費値上げへの「反対」には、慎重になる必要があります。
なぜなら、値上げが否決されても、管理組合は「何らかの形で」収支不足に対応する必要があるからです。
その結果、管理品質が落ちたり、設備投資が先送りされたりすることにもなりかねません。
大切なのは、「反対・賛成」という二者択一ではなく、「その値上げが妥当なのか、もっと良い方法はないのか」を、冷静に検証することです。
値上げの通知が来たときの、3ステップの確認方法


管理費の値上げ通知が届いたら、まずは落ち着いて以下の3つのステップで、確認していきます。
STEP
値上げの根拠を書類で確認する
管理組合から値上げ通知が来たら、必ず以下の書類を確認してください。
- 収支報告書
今年度の収入と支出が、実際にどうなっているか - 予算案
来年度、どの項目にいくら使う予定なのか - 管理委託契約書
管理会社に、具体的にいくら払うのか
これらの書類から、「本当に値上げが必要なのか」という判断ができます。
例えば、管理委託料が増えていれば、
「なぜ増えたのか」
「見直せる余地はないのか」
といった具体的な検討につながります。
STEP
値上げ額が適正な金額か確認する
重要なのは、「同じような条件のマンション」と比較することです。
国土交通省が定期的に発表している『マンション総合調査』では、マンションの規模・築年数・地域ごとに、管理費の平均値が示されています。
あなたのマンションが、平均値と比べて極端に高い値上げを求められていないか、確認することができます。
例えば、「50戸程度の都市部マンション、築10年」という条件などで、国土交通省のデータから通常の目安や相場が分かります。
もし、あなたのマンションの値上げ額が相場とかけ離れている場合は、管理組合に説明を求めるための十分な根拠になります。
STEP
値上げ以外の対策が、本当にないのか確認する
最後に、「値上げ以外の方法で、この問題を解決できないのか」という検証です。
例えば、以下のような対策が考えられます。
- 管理会社の見直し
現在の管理会社の委託料が相場より高いなら、複数社から見積もりを取ることで、コスト削減ができる可能性があります。 - 業務内容の見直し
提供されている清掃の頻度や、設備点検の内容が、本当に必要な水準か検討できます。 - 駐車場の外部利用
空いている駐車場を、マンション外の利用者に貸し出すことで、収入を増やす方法もあります。 - 電力会社の変更
共用部分の電気契約を、より安い電力会社に乗り換えることで、電気代を削減できるケースもあります。
こうした対策が、きちんと検討されたうえで「それでも値上げが必要」という結論に至ったのか、それとも「値上げが最も簡単だから」という判断だけなのかで、対応や結論が変わります。
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値上げに直面したマンション住民の3つの実例





値上げに直面した際の対応は状況によって異なります。
ここでは、具体的な3つのケースをご紹介します。
ケース1:Aさん(45歳・会社員、マンション所有15年)の場合
Aさんが住む東京近郊の30戸程度のマンションに、「管理費を月1万2,000円から月1万6,000円に引き上げる」という通知が届きました。
毎月4,000円、年間48,000円の負担増です。
Aさんは最初、「そういうものなのか」と受け入れるつもりでした。
しかし、奥さんから「本当に必要な金額なのか、確認してみたら?」と勧められ、管理組合の理事に聞いてみることにしました。
その結果、以下のことが分かりました
- 管理委託料が、過去3年で20%上昇。
- その間に新しい業務が増えたわけではなく、「管理会社の人件費上昇」が理由。
- 同じ規模、築年数のマンションでは、月1万2,000~1万3,000円程度。
Aさんは管理組合に「管理会社の相見積もりを取ってみてはどうか」と提案しました。
その結果、月1万4,000円で対応可能な会社が見つかりました。
最終的に、値上げ幅は「月1万2,000円から月1万4,000円」という、当初予定の半分程度に抑えられました。
このケースから学べること
「値上げは避けられない」と受け身になるのではなく、「本当にそこまで必要なのか」という検証が重要になります。
ケース2:Bさん(52歳・医師、マンション所有8年)の場合
Bさんのマンションは、修繕積立金が「月2万円から月3万5,000円に引き上げられる」という大幅な値上げに直面しました。
これは修繕積立金だけで、管理費とは別です。
理由は、「大規模修繕工事の見積もりが、予想より高かった」というものでした。
マンション全体の外壁塗装と防水工事が必要で、総額が当初の計画より2,000万円オーバーしていたのです。
Bさんは理事会に参加し、複数の施工会社に相見積もりを取るよう提案しました。
その過程で、最初の見積もり会社は「過度に高い設計になっていた」ことが判明し、より効率的な工事内容に変更することで、総額を削減できました。
最終的に、修繕積立金の値上げは「月3万円(当初案より5,000円削減)」に収まりました。
このケースから学べること
修繕積立金の値上げは、大規模修繕工事の見積もりが一つの判断材料になります。
内容や金額が適切かを確認することで、値上げ幅を大きく減らせる可能性があるということです。
ケース3:Cさん(38歳・営業職、マンション所有3年の新築マンション)の場合
Cさんのマンションは、竣工から3年で、管理費が「月1万5,000円から月2万円」に値上げされようとしていました。
新築当初は「月1万5,000円」だったのが、わずか3年でそこまで上がるのは異常です。
原因は、新築時の「仮設管理費」が低く設定されていたこと。
実際の運営に必要な費用に合わせるため、本来の金額への調整だったのです。
Cさんは、通知を受けた時点で「新築マンションはこういうリスクがある」ことを初めて知りました。
不動産会社の営業時には、「月1万5,000円です」と説明されていたのに、その後が明記されていなかったのです。
Cさんはこのケースから学び、「今後、大規模修繕が必要になれば、さらに修繕積立金も値上がりする可能性がある」と認識しました。
ただし、通知が来た値上げ自体は「やむを得ない」と判断し、容認することにしました。
このケースから学べること
新築マンション購入時には、「管理費・修繕積立金は、今後も上がる可能性がある」という点を、営業段階で十分に説明されないケースが多く見られます。
安心して暮らすためにも、購入前にその点をきちんと確認しておくことが大切です。



容認しなければならないケースもあるけど、しっかり確認すれば最小限の値上げで収まるケースもあるんだね。



値上げのお知らせが来ても慌てずに、まずは状況の把握や対応策を考えてみることが大切なんです。
よくある質問——管理費値上げについての疑問を解消
ここで、実際に多くの方が抱いている質問にお答えします。
管理費値上げを回避するために住民ができる現実的な対策





値上げを少しでも抑えたいし、できれば避けたいんだけど…
一体何から手を付ければいいんだろう。
このように、「値上げを少しでも回避したい、または抑えたい」という方に向けた、具体的な5つの対策を解説します。
対策1:管理会社の見直し(相見積もりの取得)
多くのマンションが、竣工時から同じ管理会社に委託したままです。
しかし、管理会社も営利企業であり、競争原理が働けば、コストを削減できる可能性があります。
- 現在の管理委託契約書を確認し、「どの業務に・いくら支払っているのか」を把握する
- 他の管理会社に、同じ業務内容での費用について見積もりを依頼する
- 複数社の提案を比較し、管理組合で検討する
現在の管理会社が「価格を下げる余地がある」と判断すれば、交渉で対応してくれるケースもあります。



相見積もりを取る注意点として、管理会社を「敵」扱いするのはNG!
「より良いサービスを、より適正価格で提供してもらえないか」という姿勢が大切です。
対策2:業務内容・仕様の見直し
管理会社に委託している業務内容が、本当に今のマンションに合っているか、見直してみることで、無理のないコスト削減につながる可能性があります。
例えば、
- 共用部分の清掃頻度
例:週3回清掃が必要か、週2回でいいか - 24時間有人管理
例:シフト削減で対応可能か - 設備点検の内容
メーカー基準を満たしつつ、コスト削減できているか
現在の業務内容を一度棚卸しすることで、管理委託料の削減につながるケースがあります。
対策3:電力会社の契約見直し
共用部分の電気料金は、通常、管理会社が一括契約しています。
ところが、電力の自由化により、複数の電力会社から、より安い料金プランを選択できるようになりました。
マンションの規模によっては、電力会社を変更することで、月数万円の削減につながる可能性があります。
対策4:駐車場の外部利用
マンション内の空いている駐車場を、近隣の外部利用者に貸し出すという方法があります。
これにより、管理組合の「収入」が増え、その分、住民の管理費負担を軽減できる可能性があります。
対策5:業務の一部を「自主管理」に切り替える
例えば、清掃の一部を住民ボランティアで対応するという方法もあります。
これは大幅なコスト削減につながる可能性がありますが、住民の負担が増えるため、合意形成が難しいケースが多いです。



具体的にどんなことから考えていけばいいか、だんだんわかってきたよ!



何かを変えたい時には、今の状況を踏まえた「代替案」を添えて提案することで、住民の理解も得やすくなりますよ。
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保険料を削減できる方法はないのでしょうか? - 契約中のマンション総合保険の保険料が高すぎる。契約期間の途中で保険料を削減することは出来ないのでしょうか?
- 複数の保険会社から保険料を比較して、理事の納得の上で保険に加入したい!
- 初めて管理組合で保険に加入することを検討している・自主管理だが、どのように進めれば良いか分からない!
もしも、マンション総合保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談下さい。
管理費値上げがマンションの価値と家計に与える影響


ここで改めて、管理費の値上げが何を意味し、どのような影響があるのかを整理しておきましょう。
家計への直接的な影響
月5,000円の管理費値上げは、年間60,000円の追加負担です。
これは、多くの家庭にとって、日々の暮らしの中で次のような「楽しみ」や「ゆとり」を削ることを意味します。
- 毎年の家族旅行やレジャー
- 子どもの習い事や教育費
- 将来に備えた貯金額 など
特に定年後の高齢者にとっては、収入が減る中で毎月の支出が増えることになります。
そのため、管理費の値上げは、高齢者の生活を揺るがしかねない深刻な問題なのです。
マンションの資産価値への影響
実は、管理費が高いマンションは、不動産市場では「負債」と見なされやすくなります。
買い手は「今後も管理費が上がる可能性がある」と判断し、購入価格を引き下げるからです。
つまり、管理費が高いマンションは「売りにくく、売却価格も安くなる傾向にある」ということです。
これは、長期的には住民の資産価値の低下につながります。



「マンション=資産」と思ってたけど、管理費次第では負債になっちゃうこともあるんだ…



資産価値を下げないためにも、闇雲に管理費を上げるわけにはいかない、という現状があるんです。
修繕積立金の値上げ——さらに厄介な問題


ここまで「管理費」について説明してきましたが、実は、より深刻なのが「修繕積立金」の値上げです。
なぜ修繕積立金は上がるのか
修繕積立金が値上がりする主な理由は以下の通りです
- 当初の設定額が低すぎた
-
新築マンションの販売時、不動産会社は「月2,000円」などと低い修繕積立金を提示することがあります。
これは「販売を有利にするため」です。ところが、10年後に実際の大規模修繕工事の見積もりが出ると、「当初の計画では足りない」ということが判明し、大幅な値上げを迫られるわけです。
- 建築費の上昇
-
鋼材やセメント、人件費など、建築関連のコストが上昇することで、修繕工事の見積もりも当然高くなります。
- 建物の劣化が予想より早い
-
設計段階では「30年持つ」と想定されていた設備が、実際には「20年で交換が必要」になるなどのケースもあります。
長期修繕計画の見直しが鍵
修繕積立金の値上げを回避するには、「長期修繕計画」という、マンションの修繕予定と予算をまとめた計画書を、定期的に見直す ことが重要です。
国土交通省も、長期修繕計画の見直しを、定期的(通常は5年ごと)に行うよう推奨しています。
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管理費値上げの通知を受けたときの、冷静な判断フロー


最後に、実践的な「判断フロー」をお示しします。値上げ通知が来たら、以下の手順で対応してください。
STEP
動揺せず落ち着く
まず、「値上げ通知」に動揺しないことです。
「どうしよう、高くなったけど払うしかない!」という反射的な反応は、正しい判断を曇らせます。
STEP
通知の内容を丁寧に読む
値上げ通知には、理由が記載されているはずです。
- なぜ上げるのか
- いつから上げるのか
- 総会はいつか
などを確認します。
STEP
理事会に質問する
不明な点や、値上げの根拠について、管理組合の理事に直接質問します。
ここでは「反対」ではなく、「理解するための質問」というスタンスが大切です。
STEP
同じマンション内の住民と情報交換する
「ほかの住民は、どう思っているか」という情報を集めることで、「この値上げはやむを得ないのか、それとも検討の余地があるのか」という判断ができます。
STEP
必要に応じて、専門家に相談する
不動産評価の専門家や、ファイナンシャルプランナーに相談することで、「適正な値上げ額か」を第三者視点で評価してもらえます。
STEP
総会で、情報に基づいた判断をする
感情的にではなく、データに基づいて「賛成」「反対」「修正提案」などを適切に判断します。



まず慌てず、一旦落ち着いて冷静に数字で考えたり、情報交換でや相談をして対応するのが大事だね。



感情的にならないというのも、交渉をスムーズに進める大きなポイントです。
マンション総合保険のお悩み、ご相談下さい。
マンション総合保険のこのようなことでお悩みではありませんか?


- 更新後の保険料が3倍になると案内された。
保険料を削減できる方法はないのでしょうか? - 契約中のマンション総合保険の保険料が高すぎる。契約期間の途中で保険料を削減することは出来ないのでしょうか?
- 複数の保険会社から保険料を比較して、理事の納得の上で保険に加入したい!
- 初めて管理組合で保険に加入することを検討している・自主管理だが、どのように進めれば良いか分からない!
もしも、マンション総合保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談下さい。
マンション管理費値上げから、家計を守るための中長期対策


最後に、管理費値上げという課題に、どう向き合うべきかについて、ファイナンシャルプランナーの視点からお伝えします。
家計全体での「余裕」を持つ
管理費の値上げは、今後も続く可能性があります。
だからこそ、家計全体に「予備費」を持つことが重要です。
例えば、
- 月々の貯金を、毎月の給与の「10~15%」に設定する
- 貯金の一部をマンション関連費(管理費+修繕積立金の値上げ)に備えたものとする
- 大規模修繕が近い時期なら、「修繕積立金の値上げリスク」を事前に想定する
マンション購入時に必ず確認したい管理費・修繕費の値上げリスク
もしこれからマンションを購入するなら、営業資料の「現在の管理費」だけでなく、「5年後、10年後の見込み管理費」を必ず確認してください。
資料に記載がない場合でも、「将来的に値上がりする可能性はあるか」を不動産会社に必ず確認しましょう。
定期的に「管理組合の情報」をチェック
管理組合からの通知や、総会資料は、単なる「形式的な書類」ではなく、あなたのマンションと家計の将来を左右する重要な情報です。
定期的に目を通し、今住んでいるマンションに「何が起きているのか」を常に把握しておくことが大切です。
まとめ|値上げに直面したときに取るべき次のステップ


マンション管理費の値上げは、確かに家計に影響する重要な問題です。
ただ「避けられないもの」とすぐに値上げを容認するのではなく、きちんと検証し、交渉し、より良い判断ができるかどうかが重要です。
もしマンションの管理費や修繕積立金の値上げが通知されたら、まずは次の3つの行動を取ってみてください。
STEP
値上げの根拠を書類で確認する
収支報告書や予算案から、「本当に値上げが必要なのか」を判断する。
STEP
同規模のマンションと比較し、妥当性を検証する
国土交通省のデータなどを参考に、「この金額は相場か」を確認する。
STEP
管理組合に、質問と提案をする
「管理会社の見直しはできないか」「業務内容は最適か」など、具体的な改善案を提示する。
これらの行動は、決して反抗的なものではありません。
マンション全体の持続可能な運営を考えた、前向きで建設的な参加です。
管理組合も、住民からこうした指摘を受けることで、より慎重で透明性のある判断ができるようになります。
あなたの一つひとつの「質問」や「確認」が、家計とマンションの資産価値、その両方を守ることにつながるのです。
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