マンション管理組合の理事長になって困った!円滑な運営と「断り方」のコツ


まさか私が理事長に選任されるなんて…



仕事が多そうで、責任も重いのでは?
分譲マンションにお住まいの方にとって、管理組合の役員、特に理事長の就任は、不安とプレッシャーを感じる大きな問題かもしれません。
理事長の役割は、マンションの資産価値と居住者の生活を守る非常に必要な仕事ですが、業務の負担が大きくなりがちなのも事実です。
この記事では、マンション管理組合の理事長の仕事について、
「総会では何をする人なの?」「トラブルが起きたら誰が対応するの?」といった疑問を、専門用語を使わずに、できるだけ分かりやすく解説します。
また、理事長の負担が大きすぎると感じたときに、専門家や管理会社に委託したり、理事会のメンバーと協力したりしながら、円滑に業務を執行していくための具体的な方法もご紹介します。
この記事を読めば理事長の役割の全体像がつかめるため、理事長に就任することになっても「大丈夫、解決の方法はある」と前向きな気持ちで一歩を踏み出せるはずです!
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保険料を削減できる方法はないのでしょうか? - 契約中のマンション総合保険の保険料が高すぎる。契約期間の途中で保険料を削減することは出来ないのでしょうか?
- 複数の保険会社から保険料を比較して、理事の納得の上で保険に加入したい!
- 初めて管理組合で保険に加入することを検討している・自主管理だが、どのように進めれば良いか分からない!
もしも、マンション総合保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談下さい。
目次
理事長に就任する前に知っておくべき「3つの結論」


マンション管理組合の理事長について考えるとき、まずこの3つのポイントを押さえておきましょう。
1. 理事長は「マンションという会社の社長」である
管理組合は、区分所有者全員で構成される、マンションの維持管理を目的とした組織です。
理事長は、この管理組合を代表し、理事会の業務を統括する責任を負います。
区分所有法に基づき、管理組合の管理者としての役割を担います。
訴訟などの法的な行為や、管理会社との委託契約において代表者となります。
2. 仕事の多さは「管理会社への委託状況」で大きく変わる
理事長の仕事(業務)は多岐にわたりますが、多くは管理会社に委託されています。
管理の状況をチェックし、報告を受ける役割が中心となり、管理会社との連携が非常に必要です。
理事長が一人で仕事を抱え込む必要はありません。
理事会の理事、管理会社、監事と「責任と仕事を分担する方法」を考えながら活動することが大切です。
3. 理事長経験は、あなたの資産を守る最大のメリットになる
何かと多忙な理事長の仕事ですが、マンションの建物や会計(修繕積立金)の実態を把握できる経験は、マンション所有者として、自分の資産価値を守る上で、何物にも代えがたいメリットとなります。
理事長の経験は、所有するマンションの価値が下がらないように維持するための「重要な資料」に、誰よりも早く、詳しく目を通せる立場になるということです。



たくさんの仕事を抱え込まないいけないイメージだったけど、そんなこともないんだね。



理事会のメンバーや管理会社と協力しながら、管理業務を進めていけば大丈夫ですよ!
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マンション管理組合役員を断るとどうなる?無難に断る神対応!
ポストに役員就任のお願いが入ってた…仕事も忙しいし、親の介護もあるのにどうしよう? 「ある日、ポストに『管理組合役員就任のお願い』という手紙が。仕事も子育ても忙し…
理事長に求められる具体的な「仕事」と「責任」とは?





理事長が全部抱え込まなくていいのはわかったから、少しだけ安心したけど…
具体的にどんな仕事をするのか知りたいな。
理事長が担当する職務は、国土交通省の「マンション標準管理規約」に記載されています。
規約に沿って、様々な業務を管理会社に委託しながら適切に進めていくことが、理事長の仕事です。


1. 意思決定ための会議への「招集」と「議長」の仕事
理事長の仕事の中でも特に重要で、他の人に任せることができないのが、会議を開くこと、そしてその場を取りまとめる議長としての役割です。
- 総会(通常総会・臨時総会)の招集と議長
-
年に一度開催する通常総会や、緊急問題に対応する臨時総会を招集します。
会議では議長を務め、管理規約の改正や大規模修繕など、重要事項の決議をスムーズに進める責任があります。
決議された事項は、理事長の指示のもと、理事会が執行していきます。 - 理事会の招集と議長
-
通常、月1回程度開催し、管理会社からの報告を受けたり、共用部分の軽微な修繕方法を決定したりします。
2. 「お金」と「書類」を管理する仕事
管理費や修繕積立金などの会計を記録に残し、後から誰でも確認できる状態にしておくことも、理事長の大切な仕事です。
- 収支決算および事業報告
-
毎年の会計(管理費や修繕積立金)の収支決算を作成し、監事の監査を受けた後、総会で組合員全員に説明し、承認を得ます。
理事長には、組合員(区分所有者)に対し、1年間の管理費・修繕積立金の使途を分かりやすく報告する責任があります。
これは、マンション運営の家計簿を開示・報告するようなイメージです。 - 預金口座の管理と訴訟の対応
-
管理組合名義の預金口座の代表者として、通帳や印鑑の保管責任があります。
また、管理組合が訴訟を起こす、または被告として訴えられるケースでは、代表として対応します。
3. 住民の窓口としての「トラブル対応」と「報告」
居住者の生活に関するトラブル等の解決や、管理業務の状況を報告する役割です。
- 住民の相談・クレーム対応
-
騒音や共用部分の利用方法など、住民間のトラブルや、管理会社の業務に関するクレームを受け付け、理事会で検討し解決へと導きます。
- 職務執行状況の報告
-
標準管理規約では、理事長が行っている業務の内容を、定期的に理事会へ伝えることが求められます。
理事長が抱えている仕事の中身を見える形にすることで、責任の共有化に加えて、理事全員が状況を把握し、無理なく協力できるようにするためです。



訴訟とかクレームとか、ちょっと憂鬱な内容もあるんだね…



当事者意識はもちろん大切ですが、理事長が一人で何でも解決するわけではありません。
こまめに情報を共有しながら、理事会のみんなで一緒に考えていくことがポイントなんですよ。
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マンション管理組合理事長、トラブルで訴えられた!保険活用法を解説
マンション管理組合の理事や理事長など初めて役員になった方が、トラブルにより居住者から訴えられるというケースがあります。この記事では、どんなトラブルが発生するのか…
理事長が直面しやすい「トラブル事例」と対応のコツ


理事長の仕事は、管理会社や専門家とのやり取りだけでなく、住民同士の感情が絡むトラブルに対応しなければならないこともあります。



理事長には、住民の声に耳を傾けつつ管理会社や理事会とのバランスを取る冷静さも求められます。
実際の事例を見ながら解説していきましょう。
事例:暴走する理事長と管理会社への過度な請求
Bさん(50歳・会社役員)のケース
Bさんは、持ち前のリーダーシップと正義感から、自ら理事長に就任しました。
しかし、Bさんは「管理会社に委託しているのだから、管理費を払っている組合員の必要な請求は全て通すべきだ」という強い信念を持っていました。
Bさんは管理会社に対し、「エントランスの電球が切れたら、即日交換を義務づける」「居住者からのクレームは、全て管理会社の責任で解決しろ」など、委託業務の範囲を超える要求を繰り返しました。
発生したトラブル
管理会社は過度な業務請求に疲弊し、理事会への報告がおざなりになりがちになりました。
また、管理会社は「理事長が全てを決定する」と判断し、他の理事への報告を省略するように。
結果、理事会内で情報の共有が進まず、他の理事や監事から「理事長が独断で決定している」と不信感が募り、管理組合の活動全体が停滞してしまいました。
FPの解説
このケースの問題は、理事長が「管理会社に委託している業務」と「理事会として判断すべき業務」を、きちんと区別できていなかった点にあります。
- 委託業務の範囲外の仕事を請求すると、管理会社との関係が悪化するだけでなく、管理費の増額にもつながりかねません。
- 理事長の独断は、管理組合の運営において最も避けるべき行為です。
決議を必要としない事項であっても、理事会での事前共有・了承を得て執行することが、責任を分散し、トラブルを未然に防ぐコツです。



次の章では、マンション内でトラブルが起こった際に、問題を円満に早期解決するためのコツをお教えします!
理事長がうまく対応するための3つのコツ
問題の解決は誰がすべきなのか考える
クレームや問題が発生した際、
「管理組合全体の問題」「管理会社の業務範囲内」「居住者個人の責任」
この3つのうちのどれに当たるのかを冷静に判断することが大切です。
- まずは問題を理事会に報告し、管理規約や細則に照らし合わせます。
「管理組合として対応すべき」という決定を理事全員で共有するのが目的で、理事長個人が矢面に立つ必要はありません。
どこのお金を使って解決するのか考える
共用部分の修繕や設備の交換など、お金が関わる問題は特に慎重な判断が必要です。
- 管理費を使うか修繕積立金を使うかによって、理事会の決議で済むケースと総会の決議(決定)が必要なケースとに分かれます。
会計の状況を担当理事や監事と確認し、「資金の出どころ」を明確にしてから解決方法を検討します。
ルール・ガイドラインを参照して解決方法を探す
理事長の判断は、管理組合の規定が根拠となります。
- 管理規約や細則、総会議事録などに、過去に同じような問題の解決方法が記録されていないかを確認します。
これにより、感情的な対立を防ぎ「規定に沿った対応」として、組合員全員が納得できる方法で解決できます。



原則として、理事長ひとりで何かを決めるのではなく、管理組合全員で問題を共有するところからはじめるんだね。



過去の事例や理事会メンバーの意見などを総合的に取り入れ、全員が納得できる様にする仕組みが、健全な管理組合の鉄則なんです。
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保険料を削減できる方法はないのでしょうか? - 契約中のマンション総合保険の保険料が高すぎる。契約期間の途中で保険料を削減することは出来ないのでしょうか?
- 複数の保険会社から保険料を比較して、理事の納得の上で保険に加入したい!
- 初めて管理組合で保険に加入することを検討している・自主管理だが、どのように進めれば良いか分からない!
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理事長の仕事を「第三者」に委託することも可能


理事長の就任者が不足している、または仕事の責任が重すぎて誰も引き受けたがらない、
このような状況は、多くのマンション管理組合で問題となっています。
この問題を解決するため、理事長の仕事を外部の専門家に委託する方法も多くのマンションで検討されています。
外部の専門家に依頼する「管理者(理事長)代行方式」


理事長の役割である管理者としての職務を、管理会社ではなく、マンション管理士などの第三者である専門家に委託する方法です。
メリット
- 専門知識を持つ管理者が就任するため、トラブルや大規模修繕などの専門的な問題に迅速かつ的確に対応できる。
- 理事長のなり手不足が解決し、組合員の負担が大幅に軽減される。
- 外部の公平な判断が入るため、居住者間の感情的なトラブルに巻き込まれにくくなる。
デメリット
- 報酬として管理費から費用が発生する。
- 管理者と居住者の間に距離ができやすい
理事会の活動への出席率が下がる、住民の管理への意識が薄れるなどの問題が発生するケースもある。
外部に依頼する方法の導入には、管理規約の改正を必要とするケースが多いため、まずは総会での十分な検討と決議が必要です。
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事例:理事の活動を活性化させたEさんの経験


外部への委託は一つの手段ですが、デメリットもあることを解説してきました。
まずは今の管理組合の中でできる工夫や対応策がないか、考えてみることも大切です。
Eさん(48歳・公務員)のケース
Eさんは管理組合の理事に選任されましたが、理事長の任期が終わる直前、誰も就任したがらない状況に直面しました。
「理事長の仕事は大変すぎて、誰もやりたくないのは分かる。でも、このままじゃマンションがダメになる」
このように感じたEさんは、自ら理事長に就任することを決定しました。
Eさんが行った「円滑な理事会運営のための」3つの具体的アクション
- 会議の効率化
「長すぎる理事会が嫌われる原因だ」と考え、理事会の開催方法を改善。
管理会社からの報告を事前に書類で全員に渡し、会議では決議が必要な事項に絞って検討する方法に変更しました。 - 情報共有の徹底
議事録は作成後すぐに組合員全員に公開し、活動の透明性を高めました。
「理事会が何をしているか分からない」という組合員の不信感を解消しました。 - 専門委員会の設置
大規模修繕の調査や検討といった専門的で時間のかかる仕事は、「修繕委員会」という専門委員会を設置し、理事会とは別に活動させました。
これには、理事でない組合員にも参加を呼びかけ、仕事と責任を分散させるとともに、組合員全員の活動参加を促す目的がありました。
結果
Eさんの活動の結果、理事会は効率的になり、組合員の管理への関心も高まりました。
理事長の任期が来る頃には、「Eさんの方法ならやれるかもしれない」と、複数の理事が次の理事長に立候補する状況が生まれました。
理事長の仕事は、一人で仕事をするのではなく、全員に仕事を振り分け、活動を調整する役割だということに気づけば、プレッシャーは大きく減ります。
Eさんはこの様に語っています。
この経験は、Eさんのマンション管理に対する判断力を大きく高めました。



まずは、今抱えている問題を洗い出し、無理なく的確に改善していった点が理事会を活性化させる成功の秘訣でしたね!
理事長の役割を理解して円滑な理事会運営を実現しよう


マンション管理組合の理事長の仕事は、確かに責任が重く、時間と労力が必要です。
しかし、あなたの所有者としての義務であると同時に、あなたのマンションの資産価値と生活環境を守る上で、最も重要な役割です。
不安を安心に変えるための次のステップ



まずはご自身のマンションにおける理事長の仕事を知ることから始めてみましょう。
「わからない」という状態から抜け出すだけでも、不安が解消されますよ!
- ①管理規約を読み返す
-
まずは、マンションの管理規約を読み返し、理事長の職務や報酬の規定がどう定められているかを把握することから始めましょう。
- ②理事会で助けを求める
-
仕事を一人で抱え込まず、理事会の理事、特に監事や管理会社の担当に積極的に協力を求め、業務や責任を分散する方法を考えてみましょう。
- ③専門家への相談を検討する
-
大規模修繕やトラブルなど、専門的な問題に直面した場合は、マンション管理士といった外部の専門家への委託(相談)も選択肢の一つとして、理事会で検討することをおすすめします。
管理組合の活動が円滑に進むよう、まずは少しずつ取り組んでいきましょう。
もし、具体的なご相談や「自分のマンションだとどうしたらいい?」という疑問などがあれば、お気軽にご連絡ください。
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- 複数の保険会社から保険料を比較して、理事の納得の上で保険に加入したい!
- 初めて管理組合で保険に加入することを検討している・自主管理だが、どのように進めれば良いか分からない!
もしも、マンション総合保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談下さい。



